導入事例

事例紹介

北九州市立大学 国際環境工学部 情報メディア工学科 松田鶴夫 先生

ミッツの3D光造形機 M3DS-SA5を購入して

当研究室では生体 (Human) と工学 (Machine) を結ぶインターフェースや、QOL支援ロボット開発等に関わる研究を行っています。 教育では、電子、情報、電気の知識をベースに回路設計、組み立て、組み込み等を中心に行っています。ものづくりに必要な基本要素の教育にも力を入れています。

研究に必要なものづくりに3Dプリンタは欠かせない装置となっています。3D設計の出力が手に取って見えるので、学生のスキルアップにも最適です。
以前はインクジェットの光造形機を使っていました。光造形は仕上がりが美しいのですがインクジェット機はノズル交換、樹脂カートリッジなどで多大なランニングコストがかかることから、手頃な価格のFDM機に切り替えて運用していました。しかしながら、M3DS-SA5はノズルがない構造で低ランニングコストであり、さらに柔らかい樹脂に適した装置である事から、当研究室の研究テーマであるHuman - Machine インターフェースのものづくりに最適と考え、導入しました。 柔らかいブロック、人肌のインターフェースなどアイデアが膨らみ、非常に楽しみです。

北九州市立大学 国際環境工学部 情報メディア工学科 松田鶴夫 先生

左から金田様、松田先生様、
後ろはM3DS-SA5

北九州市立大学 国際環境工学部 情報メディア工学科 松田鶴夫 先生

研究用装具、足の裏に装着し歩行状態を計測するシステムです。ショアA13樹脂の3層構造でセンサを内蔵しています。

北九州市立大学 国際環境工学部 情報メディア工学科 松田鶴夫 先生

ショアA13の樹脂で造ったブロック、右端は市販のブロック。
ブロックの中に回路素子を組み込むのだとの事。


東京電機大学 システムデザイン工学部 デザイン工学科 鈴木真 先生

ミッツの3D光造形機 M3DS-300を購入して

ミッツの3Dプリンタはデザイン工学科の実習室の共同設備として導入しました。デザイン工学科は「デザイン」という言葉を使っていますけれども、「絵を描く」という意味ではなくいろいろな製品・モノを作る、新しいサービスを作る、そういう意味でのデザインという風に考えています。そのために、工学の基礎、「電気」「機械」「情報」をしっかり学び、デザインの様々な手法も身につけて、それらを組み合わせて実際に手を動かす学びの場を提供したいと考えています。手を動かしてモノを作る、画面内だけではなく実際に見て触って動かせる物を作る、それが大事だと考えています。

ものづくりの手法として工具を使わない3Dプリンタはデザイン工学科に大変適しています。M3DS-300はおよそA4サイズまで対応しているのでサイズ制約なく自由にデザインできますし、ゴムライク樹脂で柔らかいものを作成できるのも魅力です。学生の教育に本機をどう活用していくか、試用を重ねながら現在検討しています。

東京電機大学 システムデザイン工学部 デザイン工学科 鈴木真 先生

鈴木先生と造形物、後ろはM3DS-300

東京電機大学 システムデザイン工学部 デザイン工学科 鈴木真 先生

先生が自ら練習で設計された電大プレート

東京電機大学 理工学部 電子・機械系 大西研究室

ミッツの3D光造形機を購入して

当研究室では人工の手足を中心とした人間と機械のインタフェースの研究を行っています。義手の手先具(ハンドやフック)やソケット、機能回復訓練を行うロボットシステムの技術開発と評価などを進めています。当研究室では人間が操作する機器の設計から計測・制御技術にいたるものづくりを通じて社会貢献を目指しています。
ミッツの光造形機は柔らかい材料と硬い材料が両方使えるので、人間と機械が接する部品を開発する上で重宝しています。義手部品の試作手段として他社の光造形機を初期の時代から使っています。光造形機は滑らかな曲面の造形ができる反面、材料の樹脂が液体で扱いが大変なのが欠点です。ミッツのM3DSシリーズは初期の光造形機と比較すると、使用する樹脂の量が少なく取り扱いが格段に向上しています。
切削加工と違うので、光造形機による造形を失敗しない為にはノウハウが必要です。
メーカーからの迅速なアドバイスが必要なことが多々あるので、国産メーカーミッツならではの対応と情報提供には大変助かっています。

東京電機大学 理工学部 電子・機械系 大西研究室

大学院生、左から高路様、神田様、
森田様、後ろはM3DS-100

東京電機大学 理工学部 電子・機械系 大西研究室

義肢と腕を接続する用具

芝浦工業大学 デザイン工学部 安齋 正博 教授

ミッツの3D光造形機を購入して

安齋研究室ではエンジニアリングデザイン分野における1)形状創製に関するテーマで研究を行っています。学生には出来るだけ最新の機械に触れながら、ものづくりを理解してもらいたいと思っています。
3Dプリンタは最新の機械として幾つかの方式の機種を工作室に導入しています。M3DS-100はゴムライク材料が面白く、インクジェット機よりも装置コスト、ランニングコストが低く抑えられるので購入しました。
光造形機は取扱いが難しいのではと心配しましたが、大学院生がミッツと連絡をとりながらマスターし、学生を指導できる様になったので、問題ありませんでした。学生たちはさまざまなテーマでM3DS-100を使っています。卒業研究ではM3DS-100が人気で、論文仕上げの時期には、ほぼ100%稼働していました。また、M3DS-100での造形レポートを自己プレゼン資料として、希望企業に就職を決めた学生もいます。

1)形状創製:工業製品をどのような加工をすれば所望したとおりの形状が製作できるかについて考えます。

芝浦工業大学 デザイン工学部 安齋 正博 教授

学生が作製した造形物

芝浦工業大学 デザイン工学部 安齋 正博 教授

物性試験用の形状
(写真は引っ張り強さ測定用の形状)


芝浦工業大学 デザイン工学部 安齋 正博 教授

M3DS-100の管理ノートには、運用履歴が
びっしり

芝浦工業大学 デザイン工学部 安齋 正博 教授

ゴムライク樹脂とアクリル樹脂の混合実験
も行っています


千葉工業大学 未来ロボティクス学科 菊池研究室

ミッツの3D光造形機を購入して

当研究室では自動掘削ロボットに関する研究を行っています。
ロボットの部品の作成に以前から光造形機を使っていましたが、精度やコスト、利便性の問題から買い替えが必要となりました。
機種検討の際、光造形機で低価格ながらゴムライク樹脂に対応したミッツのM3DS-100は研究用として最適なので選定しました。
一般的に硬い材料での造形は、応力による変形が少ない形状を検討しなえればならないのが難点です。
M3DSシリーズではアクリル樹脂とゴムライク樹脂を混合することが可能なので、硬さを調節できる点がメリットです。変形の少ない造形が実現でき、ロボットの部品作成に役立っています。
材料にユーザーが着色できるのも特徴で、必要に応じて部品の色分けが可能です。
ミッツよりオレンジ色が細部の再現性に優れているという情報を頂いたので、これから試したいと思います。
高伸縮ゴムライク樹脂も伸縮性が必要とされる部品の作成に有効です。

千葉工業大学 未来ロボティクス学科 菊池研究室

左から菊池教授、根岸様、常木様


千葉工業大学 未来ロボティクス学科 菊池研究室

ロボット用の部品

千葉工業大学 未来ロボティクス学科 菊池研究室

アクリル樹脂、アクリル・ゴムライク混合樹脂、ゴムライク樹脂での造形を比較